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お肌や喉のケアに、加湿器を使っている人は多いでしょう。そんな加湿器で、体調不良を起こしている人がいるようです。「良いと思って使っていたのに逆効果になっているなんて・・・」原因は加湿器のカビ!対策方法をご紹介します!
もくじ
加湿器のカビが原因で肺炎に?
加湿器のカビが原因で起こる肺炎を『加湿器肺炎』といわれています。
引用元:上遠野内科医院
加湿器肺炎とは加湿器の中に発育したカビ(真菌)を吸い込むことで起こります。吸い込んだカビ自体は非常に病原性が弱く肺に直接炎症を起こすことはありません。しかし吸い込んだカビに対して肺や気管支がアレルギー反応を起こすことが加湿器肺炎の原因です。専門的には過敏性肺臓炎というアレルギー性肺炎の一種になります。アレルギーによる肺炎であるため通常の肺炎の治療薬である抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。
加湿器肺炎とは、アレルギー反応なんですね。
〝なんでそんなことが?〟と思うでしょうが、理由は加湿器の加湿の発生方法にあります。
発生方法とは、加湿器は「4つのタイプ」が存在します。
スチーム式加湿器・超音波式加湿器・気化式加湿器・ハイブリッド式。
この4タイプのうち肺炎が発症しやすいと言われているのは、超音波式加湿器と気化式加湿器です。
超音波式加湿器とは、振動によって水を微粒子(霧状)にし、空気中に噴出するタイプ。気化式加湿器はフィルターなどの加湿材に水分を含ませ、そこに空気を当てることで水を蒸発させるタイプです。
気化式加湿器とは、フィルターなどの加湿材に水分を含ませ、そこに空気を当てることで水を蒸発させるタイプです。
どちらも、加熱した水を微粒子にするわけではないので、タンク内の水を清潔に保たないと、水に含まれた雑菌や不純物を空気中に撒き散らす可能性があるということです。
ですが、最近では除菌機能を搭載してきたものも出てきているようです。
>>加湿器の掃除はオキシクリーン漬けでカビも一発!掃除する時の注意点
加湿器肺炎の症状とは?
加湿器肺炎とはどんな症状なのでしょうか。
発熱、咳、息苦しさなど通常の肺炎と同じような症状となります。重症の場合には呼吸状態が悪化し入院が必要になるケースもあります。
引用元:上遠野内科医院
悪化すると、入院が必要なほど重症化するそうです。この状況だけは絶対に避けなければいけません。
この加湿器肺炎のなかでも、近年レジオネラ菌の感染が原因で発症する「レジオネラ症」が問題となっているようです。
引用元:大津市保健所
レジオネラ属菌は、お風呂や加湿器内で増殖しやすく、過去には家庭用の超音波式加湿器を原因としたレジオネラ症の死亡事例が発生したことがあります
加湿器だけではなく、お風呂でも増殖しやすいというのを改めて知ると、見逃しがちの天井もちゃんとお掃除しなきゃと思いました。
加湿器肺炎の対策方法は?
これから加湿器を購入しようという人は、スチーム式かハイブリッド式の加湿器購入をおすすめします。
これらは水を加熱した蒸気を噴出するため菌が繁殖しにくく衛生的です。
すでに、お持ちの加湿器がある方は、それぞれの対処法をご紹介します。
①加湿器のお掃除は毎日もしくは、2、3日おきにしっかり行っておくことが大切です。
②水タンクや吹き出し口など、一度使った水を残さないようにしっかり水分を拭き取ることです。カビだけでなく、ぬめりなども丁寧にとることもポイントです。
①フィルターを2週間に一度、水洗い後に柔らかい布で拭いて乾燥させる。
②トレイを水洗いする。
③2ヶ月に一度、クエン酸を溶かした水または、40℃以下のぬるま湯(水4Lに対してクエン酸25g)に30〜120分浸け置きをする。その後水道水で“しっかり(2分以上)”すすぐ。 面倒に感じますが、怠るとフィルターに付いた汚れや雑菌が風に乗って部屋中に蔓延するので定期的にフィルター掃除を行いましょう。
スチーム式加湿器は使っていくうちに水垢汚れが大量に付着するので、この水垢汚れを落とすのがスチーム式では一番大切になります。
①フィルターをよく洗います。浮遊しているゴミを寄せ付けるフィルターはスチーム式であれば付属しています。まずは綺麗に水洗いしてよく乾燥させましょう。
②水垢汚れはクエン酸で除去しましょう。
③3Lあたりクエン酸を20g溶かして溶液を加湿器に入れます。そのまま一晩ほど放置、よくすすいで乾拭きすればスッキリとれますよ。もし残っていれば同じ工程を2、3回繰り返してみましょう。
また加湿器全般に言えることですが、水は毎日完全に入れかえることです。
特に注意してほしいのは、使用する水は、必ず「水道水」を使うことです。水道水には残塩素がある分カビが繁殖しにくいですが、ミネラルウォーターは菌が繁殖しやすいので使わないようにしましょう。最近は加湿器タンク用の除菌剤などもありますので使ってみるのもおすすめです。
まとめ
ウイルスの飛沫感染を防ぐためにも室内の湿度は40%以上に保つのが良いとされています。
乾燥すると、のどや鼻の粘膜が弱り防御機構が低下するため、風邪などのウイルスに負けやすくなるため、加湿器を利用し部屋の湿度を保つことは、風邪やインフルエンザ、コロナウイルスの予防にとても大事です。
そのための加湿器で、肺炎を起こしてしまったら元も子もありません。
ですので、メンテナンスを楽にしたい方なら、スチーム式やハイブリッド式を、こまめに掃除できる人なら超音波式、気化式を選んで肺炎にならないように気をつけましょう。