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上野動物園で有名な上野恩賜公園の中にある天然の池「不忍池(しのばずのいけ)」。
見どころは、なんといっても蓮の花です。
蓮の花は夏、暑くなってくる頃に咲き始める7月の誕生花であり、夏の季語にもなっている花です。
この記事では、不忍池の蓮の見頃や期間にベストな時間帯をご調査しましたのでご紹介します。
上野不忍池の蓮の見頃はいつからいつまで?
暑い夏、水面に浮かぶ鮮やかな緑の葉と白やピンクの花びらに涼を求めたくなりますよね。
不忍池の蓮の花は、
例年7月中旬から8月中旬頃の暑さ真っ只中の時期にいちばんの見頃を迎えます。
6月中旬頃、あわてんぼうの早咲きの蓮がポツポツと咲き始めます。
7月に入り暑さが本格的になると、蓮の花も一斉に咲き始め8月のお盆の頃まで見頃が続きます。
上野不忍池の蓮の花が咲くベストな時間帯は?
真夏の花、「蓮」を楽しむには時間帯がとても重要なんです。
蓮の花は別名「三日花」と呼ばれていて、夏の4日間咲き花びらが綺麗に開くのは3日間といわれています。
早朝に咲いて、花びらを丸くふんわりさせ、お昼前には花びらは閉じてしまいます。
いちばんの見頃は午前8時~9時頃です。
最後の4日目は真ん中の黄色い花芯が見えるほど花びらは完全に開き、その後花びらを一片ずつ落として散っていきます。
午後も残っている花がある場合は、そのお花は4日目の蓮の花です。
早朝とはいっても真夏です。池の周りは日陰も少ないので、日傘や帽子など暑さ対策万全でお出かけしてください。
上野不忍池の蓮の歴史
蓮の花は、清らかさや聖性の象徴として称えられることが多く、ヒンズー教や仏教では「聖なる花」として特別な花とされています。
日本でもお寺でよく見られ、仏像が蓮の花の上に鎮座しているのが印象的ですよね。
極楽浄土には蓮の花が咲き誇っていて、池の水の中から美しい花を咲かせる蓮の花は、仏教では「悟り」の象徴とされています。
水面が緑に覆われたうえに色鮮やかな花が1日のうち数時間楽しめる。なんとも贅沢で心落ち着く時間ですよね。
真夏の朝に多くに人で賑わう不忍の池で蓮が有名になったのは江戸時代に遡ります。なんと縄文時代には東京湾の入り江だったんです。
江戸時代中期に出版された本『江戸砂子』の中にも不忍池の蓮の花が登場したり、浮世絵に描かれるほど有名でした。
『江戸砂子』抜粋
「湖水浪しづかにして、紅白の蓮王を吐きて旭をむかヘ、葉は水面を覆ひてただ芝生の如し」
しかし、戦時中に食糧難から、一時は不忍池を水田として形を変えました。
その後、戦後に大規模な復旧作業が行われ、葛飾区にある水元公園から蓮が運ばれ、再びハスが植えられるようになりました。
今の見事な蓮は1955年あたりからといわれています。
江戸時代には色とりどりの花のハスが植えられていたそうですが、現在ではピンクと白の2色が楽しめます。
名まえの由来
「不忍池」は、かつて現在の上野公園のあたり一帯の上野台地と東京大学のある文京区本郷地区の本郷台地の間の地名が
忍ヶ丘(しのぶがおか)と呼ばれていたことに由来するといわれています。
上野不忍池の蓮の種類
水面に繁殖する蓮の花は、地中の地下茎から1メートルほど茎を伸ばし水面に葉を出します。
地下の茎は食用で茨城県が産地の「レンコン」なんです。食感が良く美味しいですよね。
ほかにもエッセンシャルオイル、香水、お香など、蓮の花の香りがモチーフとされた商品はたくさんあります。
蓮観察ゾーンが設置されていて、近くまでいくとふんわりと優しい芳香が楽しめます。
実際に鼻をつけて匂いを嗅ごうとすると、水の中に入らなければいけなので難しいですね。
不忍池には2014年4月に「蓮観察ゾーン」が新設され、大賀蓮を含む5種類の蓮が植栽されていたそうです。
残念ながら現在は生育不良のため「ジバス」という1種類のみです。色や形が揃っているので、咲き誇った時の鮮やかさは圧巻です。
不忍池で咲いていた5種類の蓮
・大賀蓮(おおがはす)
・明鏡蓮(めいきょうれん)・蜀紅蓮(しょくこうれん)
・浄台蓮(じょうだいれん)
・不忍池斑蓮(しのばずいけまだらはす)
不忍池の蓮へのアクセス方法
不忍の池は、上野恩賜公園内にあります。上野公園の南端にあり周囲は約2kmあります。
上野動物園西園、京成上野駅、不忍通りに接しています。
住所 | 東京都台東区上野公園・池之端三丁目 |
交通 | ・JR山手線 ・JR京浜東北線 ・JR高崎線 ・JR宇都宮線 ・東京メトロ銀座線 ・東京メトロ日比谷線 上野駅(G16・H17)を下車。不忍口(中央改札or不忍改札)の東京・秋葉原寄りの階段・改札から出るのがいちばん近いルートで徒歩約5分くらいです。 京成本線「京成上野」下車ならすぐ目の前で徒歩約1分です。 |
駐車場は有料で、混雑もするので電車がおススメです。
まとめ
上野公園の不忍池の蓮の見頃は、例年7月中旬から8月中旬頃の暑さ真っ只中の時期です。
ベストな見頃の時間帯は午前8時~9時頃です。
不忍池は、蓮池のほかに鵜の池、ボート池の3つの池に区切られていて、中央には弁天島があり、弁才天を祀っています。
蓮池は紹介したとおり、夏に一面蓮で覆われ、ボート池ではボートをレンタル、鵜の池はゆったり泳ぐカワウを見ることができます。
日中うだるような暑さが続くこの時期に、少し早起きをして蓮の花を楽しみに出掛けてはいかがでしょうか。